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Wide - Pin stripe as Black。

40歳になったら、濃紺に白チョークストライプのフランネのルスーツと、漆黒に幅広のピンストライプのスーツを着ようと思っていました。
チョークストライプの方は、思っていた年齢になってから、あまり時を経ずにイメージ通りの生地が見つかりましたが、ピンストライプは時間がかかりました。
私のイメージしておりました生地は、地色が黒かオックスフォードグレイ。ストライプの幅は、最低1inch以上、出来れば3cm以上で、ストライプの色はシルバーグレイというものです。
ところが、これがなかなか見つかりません。まず、地色が軽い。私が欲している黒かオックスフォードグレイとは、色にフォーマルに使われる生地レベルの深みがあるもの。ところが、スーツ用の生地になってストライプが入ると、どうも軽くて、奥行きが無いのです。
そして、ストライプは、1cm幅くらいのピンストライプの生地に見られる点線の太さ、強さで、10mも離れれば、遠目には完全に無地に見えるもの。
しかし、こちらも、ストライプの幅が広くなると線も太くなってしまい、控えめな華やかさからも、中庸な品の良さからも、程遠いと思うものばかりでした。
失意の年月を重ねましたが、ようやく、自分の想いとほぼ合致する生地を入手できましたので、やっと仕立て始めることが出来ました。

pin00

上の写真の生地は、オックスフォードグレイにシルバーグレイのピンストライプ、ストライプの幅は約3.3cm、線の強さ、太さも、ほぼ私のイメージ通りです。写真の腕前が拙く、お解り頂けないのが残念ですが、特筆すべきは生地の地色の、その奥行きの深さです。黒系の生地は、すべからくこうあって欲しいというトーンなのです。地色の素性の良さが、ストライプを浮かせずに受け止めており、なんともいえない落ち着いた華やかさがあります。ヨークシャーで織られたデッドストックで、目付が13ozの生地です。
これが、英国を主に着用するのでしたら、地色は濃紺系もまた良いのですが、私のメインステージである、欧州のやや東寄りでは、無地でないならば、何と言ってもこういう地色が合うのです。仕立てて頂くのは、勿論、「私の仕立て屋さん」、Nさんです。

pin02

仮縫いの写真で、トラウザースとベストを着用したところです。今回のトラウザースは、カフ付きです。スーツの仕様はいつもと同じ、ダブルブレステッドの三つ揃いですが、この先スーツは、ほぼ全てこの仕様でしょうね。私には、最も相性のよい仕様のようです。
2~3m離れて写真を撮って頂いていますが、もうストライプがかなり淡くなっているのがおわかり頂けると思います。

pin04

上着を着用した写真です。ピンストライプのスーツが、他のストライプのものと最も違う点は、端正さだと思います。地色、ストライプの幅、強さ、太さ、色の選択を誤ると、ピンストライプ特有の端正さは生きないでしょう。例えば、この生地で、ストライプの色だけがベージュやライトブラウンだと、もっと雑駁な印象になると思います。
私は、幅がミリ単位の、細いピンストライプのウーステッド生地で、シングルブレステッドに仕立てられたスーツが好きではありません。あれは、日本人が着るとなんとなく貧相で、いつまでも他人に顎で使われている事務員のような虚弱さが際立ってしまうようで・・・。私の偏見かもしれませんが、私にはそう見えるのです(笑)。

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上着部分のアップです。上着の各部の仕様は、ハイアームのローブドショルダー、サイドポケットは玉縁に水平フラップなど、やはり、いつもと同じ仕様ですが、ラペルの幅を、広めのストライプに合わせて、ほんの少しだけ広くしています。私は、Nさんの胸と肩の造りが大好きなのです。とてもナチュラルで、男性らしいラインを造って下さるし、ストレスフリーと言っていいくらい着心地がいいのです。私の体型との相性がよいのか、「素敵な服を着るための我慢」というものは、私の場合は皆無です(笑)。

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背中側の写真です。今回は、サイドベンツに致します。最初の仮縫いで、まだまだこれから最適化していくのに、もうこんなに・・・。ご苦労様です。以前の記事で何度も書かせて頂きましたが、肩甲骨周りの筋肉が盛り上がっていて、ウエストとのギャップが大きい私の背中は、ややこしいのです。最近私の上着は、納品まで「背丸君」というコードネームで呼ばれているとか・・・(笑)

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仕立てに関して、Nさんの仕立ての特長を顕わすのが、この着席した写真でしょう。Nさんの仕立てるスーツは、一見、構築的で、身体に相当フィットさせているように見えますが、しかし、動作に対するマージンは、とても大きいのです。釦を掛けて着席しても、上着のシルエットが、まったく不自然に乱れないのがおわかりになると思います。以前の記事でも、着席した写真をご覧になると、同じように自然なシルエットを維持しているのがおわかりになると思います。立って釦を掛けた時でないとシルエットが完成せず、釦を外すと、パーンと上着が下部に向けて「ハの字」に開いてしまう、タイトなだけの見せかけの誂えとは違うのです。

ずっとイメージしていただけに、仕立て上がったこの服に袖を通すのが今から楽しみです。来年の、Vフィルのニューイヤーコンサートの時に、ダークスーツは、これを持って行くとしましょうか。いえいえ、決して仕立てる方にプレッシャーをかけている訳ではございませんので(笑)。
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