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立てば掛ける、座れば外す。

「立っている時は必ず掛かっていて、座っている時は必ず外れているもの、なぁ~んだ?」というクイズではありません(笑)。はたして何かといえば、スーツの上着やジャケットなどの前釦のことです。基本的に、着席時は外れていなければなりませんし、それ以外の時は掛かっていなければなりません。ご存知でしたか?

また、掛け方外し方にも、上着の形や、スーツの構成によってルールや慣習が違います。まず、最も一般的なシングルブレステッド二つ釦の上着の場合は、着席時は全て外し、それ以外の時は上の釦を一つだけかけます。次に、90年代以降、日本でも若者を中心に急増したシングルブレステッド三つ釦の上着の場合は、やはり着席時は全て外し、それ以外の時は真ん中の一つか、上の二つだけを掛けます。シングルブレステッドの上着の場合は、いかなる事があっても一番下の釦は掛けてはいけません。これは、上着の長さが膝まであった頃に、全て掛けてしまうと歩き難くなってしまうため、下の幾つかの釦を外して着用した頃の名残といわれていますが、実際に現在でも、どんなジャケットも一番下の前釦は掛けないような仕立てになっているので、掛けると上着の腰から下が引っつれて皺が出て、前裾が美しくカーブしなくなってしまいます。

更に、シングルブレステッドの上着の場合は、着席時でなくとも、常に前釦を外していて構わない場合があります。それは、ベストを着用している場合で、三つ揃いのスーツであっても、オッドベストのセパレーツであっても、上着の前釦が掛かっていなくても無作法とはなりません。

ダブルブレステッドの上着の場合は、やはり着席時には前釦は外れていなければなりませんが、それ以外は例外無く前釦は掛かっていなければなりません。釦が掛かっている状況のルールはシングルブレステッドの上着よりも厳格です。実際に掛けられる外側の釦の数が二つ以上ある場合は、一番下の釦を外しておくのが粋な着こなしといわれていますが、全て掛けても無論構いません。ここまで書くとおわかりのように、ダブルブレステッドの上着の場合、立ち上がる際には最低でも内側の釦一つと外側の釦一つの二つの釦を掛けなければならず、この所作をさりげなく優雅にこなすには、ある程度着慣れていないと難しいでしょう。ダブルブレステッドの上着の前釦を全て外して闊歩するのは、もっとも無作法で野暮な装い方ですから、これだけはやめましょう。

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よく、テレビの報道番組などでは、キャスターの男性が、着席時に前釦をかけて喋っていたりしますが、これは厳密にはバッドマナーなのですが、昔、キャスターが立って喋っていた頃の名残りで、構図の殆どがバストアップなのは、立っていることの演出なのです。問題は、この報道番組のやり方を形式だけ導入したバラエティー番組で、机も無く、キャスターやタレントがスーツの前釦をしっかりと掛けて高い椅子に座り、脚をおっぴろげて喋っているのは、視聴者に対して無礼この上ないということを申し添えておきます。昔は、某国営放送の報道番組を見て、標準語を練習しろなどと言う方がいましたが、帽子の項でも書かせて頂きましたように、こと装いに関する限りテレビ番組を参考とするのは注意が必要です。

着席時に上着の前釦が掛かっていることは、それ以外の時に掛かっていない無作法よりは、はるかにマシであるといえますが、実際に試してみて頂くとおわかりになると思うのですが、上着にボコボコと変な皺や波うちが出てしまい、無様この上ない有様になってしまいます。これは、やはりどんな上着も、着席時には前釦を外すようなバランスに仕立てられているからなのです。シングルブレステッドの上着なら、釦たった一つを掛け外しする手間です、出来ればスーツという端整な服は優雅に美しく凛々しく装って頂きたいと願います。

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最後に、こうした装いの国際的な慣習やルールを知らない方が、特に年配の方に多くいらっしゃいます。上司に、「キミ!だらしないな!!背広の一番下の釦が掛かってないじゃないか!」といわれてしまった場合の対応は、ご自分でお考えになって下さい(笑)。スーツの装い方の慣習やルールは、発祥した国の王族や貴族の習慣や特性によるものが多く、ビジネスマンという社会的地位の割りに趣味の悪い男達の管理職ふぜいがとやかくいえるものではないのですけれどね。
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